はじめまして

ぼくは高齢者介護の世界に携わって10年以上になります

その間たくさんのひとと出会い、過ごし、お別れをしてきました
介護というものをあいだに出会えたそのひとたちは
それぞれにそれぞれの生きづらさを抱えて過ごしておられました
老いや病といったご本人のお悩みから、その変化に戸惑う周囲のひとたちのお悩みまで

そのような生きづらさを理解するのはいつも、ぼくたち「もてなす」ものの課題です

皆様の生きづらさに懸命に想いを馳せ、できるだけそれが和らぐような用意をもって
共に過ごす場を丁寧に整える、じっくりとおつきあいをさせていただく
そしてそのような時間中で、不意に、でもたしかに訪れる
「おかしみ」や「よろこび」、ときに「かなしみ」ですらも
わかちあうことのできる、そんな日々を共に過ごせていけたなら
そう、考えています

希わくば

そのわかちあえたなにかが
また違う誰かのもとへと
つないだ手から手へと
響き伝わらんことを

よろしくお願いします




凡  細川 鉄平